メゾンドゆい生活相談員便り

 八賀 薫  ※ 介護福祉士・介護支援専門員(ケアマネジャー)

平成29年 12月 の たより

盛り上がった文化展

 今年は思いのほか雪の便りが早く届き、国分寺の大銀杏はせっかく色づいた黄色い葉っぱに雪が積もり、凍えているようにも見えます。


 ピンと張りつめた空気は、冬の到来を告げています。


 そんな寒さの中、文化展は心をほっこりと温めてくれました。


 各事業所の作品展示に加え、2つの講座とお茶会があり、たくさんの方々にご来場頂きました。


 「ゆい」の皆様もお元気で、力作を出品して下さいました。


 84歳のY様と90歳のH様は、それぞれ書道の掛け軸を出して下さいました。エントランスの自動ドアが開くと、正面に飾られた2本の掛け軸がお客様を迎え、その素晴らしさに感嘆の声が上がりました。


 88歳のT様は得意の手芸でレース編みのソファーカバーを編まれました。2枚出されたうちの1枚は、文化展の3日前に完成したばかりの新作でした。「一年に一度の文化展だから、何かしら参加できればと思ってがんばったのよ」とおっしゃっていました。


 スーツを出して下さった80歳のY様は、「年々目も悪くなるし、細かい事が難しくなってきたの」とおっしゃいながらも出品して下さいました。


 作品を出そうと頑張っていらした方の作品を見て、「力をもらいました!私もがんばろうと思いました」と感想をおっしゃる方もいました。


 文化展を通して、目には見えないけれど心の交流が生まれることが私たちスタッフの何よりもの喜びです。多くの方に感謝します。ありがとうございました!


 今回の文化展の公開講座は、「いきいき健康体操」と「絵手紙」でした。


 「いきいき健康体操」は、おなじみの宇田先生の人気講座です。高齢の方にも無理なく、効果的な体操を教えて下さるので大好評です。また体操だけでなく、からだを動かしながら「しりとり」や「じゃんけん」、「クイズ」をすることで脳のトレーニングにもなります。


 たとえば、足踏みしながら先生の言われた3桁、4桁の数字を反対に答えるとか、先生の出されたジャンケンに、あと出しして勝つ、あるいは、負ける、などです。勝つのは簡単に思えますが、負けるのは意外にむつかしく、グー、チョキ、パー、がこんがらがってしまい、ついつい足踏みの動作まで忘れてしまいます。


 それがおかしくて隣の方と顔を見合わせて笑いが起こります。笑いが笑いを誘い、体操教室は身も心もほぐしてくれました。


 「絵手紙」は、参加者のほとんどが筆を持つことも、絵を描くことも何十年ぶり?とおっしゃる方ばかりで、不安と楽しみが混じり合って始まりましたが、先生が筆の持ち方から教えて下さり、半紙で線書きの練習を重ねる間にどんどん肩から力が抜けていきました。


 「絵手紙は、へたがいい、へたでいい」と言うそうで、本番はスイスイ筆が進みます。題材の赤カブは、飛騨を代表する漬物の材料で、ハガキ一杯に描かれた真っ赤なカブと、みずみずしい葉っぱがとてもおいしそうに見えました。


 この大切な1枚を大切な方への年賀状にしようと、銘文に「寿」や「おめてとう」の文字とともに名前を書き、すてきな絵手紙になりました。


 また、「お茶会」が開催され、ご近所の方々のお手伝いのおかげで2日間行うことができました。


 着物姿でお茶のお点前お運びをして下さった方、裏方に徹して下働きをして下さった方。皆様のご協力により、2日間で延べ200人もの方に参加して頂けました。


 普段、なかなかお抹茶を頂く機会はありません。
 文化展のお茶会では、きちんとした茶席を設けながらもお客様には作法不要、気軽にお茶を楽しんで頂くことを大切にしています。


 ゆったりと穏やかな時が流れる中で、お客様がそれぞれに歓談され、お茶を楽しんで頂くことができました。


 お手伝い下さいましたご近所の皆様には、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。


 さて今年も残すところあと1ヶ月となりました。
 一年が早くてびっくりしていますが、一年を通して「ゆい」の皆様がお元気であったことが何よりです。


 12月には恒例のシエルブルのコンサートやもちつき大会、クリスマス会もありますので、はりきって各行事に参加して頂けるといいなぁ〜、と思っています。


 どうぞこのコラムを読んで下さっている皆様も、気ぜわしい師走をお元気で走り抜けて下さい!






平成29年 11月 の たより

干し柿作り

 秋も深まり、葉は色を緑から赤へ変えようとしています。


 何でも最低気温が8度を割ると紅葉が始まり、5度から6度で全盛を迎えるとか。
 山の美しさに反比例して寒さが押し寄せてくるようです。


 そんな中、「ゆい」の皆様はとてもお元気で、それぞれに楽しみを見つけ、活動しておられます。


 先日は女子会の皆様が「干し柿」作りをされました。
 昨年Y様が「ベランダで作ったのよ」と皆様に分けて下さった干し柿がとてもおいしかったと好評で、今年は是非自分でも作ってみたいという方々が集まりました。


 幸い「ゆい」の柿の木も9年目を迎え、大きな実をたわわに実らせています。日に日に色づくのを眺めて待ち、「よし、そろそろだ!」と収穫したところ、100個近くもありました。その一つ一つがとても大きくて、手のひらにずっしりと重みを感じます。


 さすが女子会! 柿の実を手に取っただけで、ワ〜、キャ〜と大騒ぎです。隣と自分を見比べながら、「柿の皮は上からむくの?下からむくの?回しながら?それとも縦に?」などなど何をやっても声が上がります。昔取った杵柄、という言葉の通り、話合いながらも手がよく動いてあっという間に皮がむけました。


 さあ、ここからがY様の指導の本番です。


 柿の実の軸にひもを結んでいくのですが、干していくに従い、細くなる軸がひもの結び目から抜け落ちないよう輪を作って通し、細くなるのに合わせて締めて行くそうです。その結び目の作り方を見せてもらい、Y様の指導を受けながら作っていきます。


 ここでも皆様の手はなめらかに動きます。次から次へとつながっていくさまは見事で、出来上がった干し柿がとてもきれいでした。


 ひと段落したところで、Y様がお抹茶を点てて下さいました。
 おいしい和菓子と抹茶でほっと一息。話がはずみます。時間がたつのも忘れるほど話し、笑い、最後はあわててお部屋へ帰っていかれました。


 次の朝、どの部屋のベランダにも「干し柿」が揺れ、陽の光に輝いて見えました。


 しかし、「干し柿」作りはここからの管理も大変です。
 おいしくするためには、毎日天気と相談しながら雨にあたらないように注意したり、干し具合を見ては時々やさしく揉んで果肉をほぐさねばなりません。
 Y様の指導を受けた皆様は「何だか夏休みの宿題みたいだね」と楽しそうで、一ヶ月後には成果発表の食べ比べをされることになりました。


 さて、11月は文化展が開催されます。
 入居者様の作品展示に加え、体操教室や絵手紙教室、お茶会などありますので、たくさんの方々にご来場頂き、交流の場にして頂きたいと思います。
 是非、お誘い合わせの上お越し下さい。お待ちしております。






平成29年 10月 の たより

平成29年 敬老会

   頬をなでる風


    草むらから聞こえる虫の音


    和菓子屋の栗きんとん


    朝市に並ぶリンゴときのこ 


 そのどれもが秋の到来を告げています。


 夏の名残の9月は少しお疲れ気味だった「ゆい」の皆様も活気を取り戻され、外出の機会が増えています。


 日々の買い物やウォーキングはもちろん、グランドゴルフや温泉へ。そして隣の飛騨市へ琴の演奏会に行かれたり、コンサートに名古屋まで足を伸ばされたり。


 なかでも「一度行ってみたいと思っていたんだよ」と93歳になられるH様は長崎の軍艦島へ旅行されました!
 「天気にも恵まれ、いい旅行になった。念願かなって元気で行ってこられた事に感謝しているよ。」とおっしゃっていました。


 そんな皆様のご長寿を祝って「敬老会」が開催されました。


 今年も松喜すし様のご厚意で、40人分ものお寿司や茶碗蒸しなど心尽くしの宴です。


 開宴にあたり、93歳のH様に乾杯の音頭をとって頂きました。その時のご挨拶の言葉がとても心のこもったものでした。


    今、この席に座る者は、多少の年齢の差はあれど


    皆、戦争体験者です。様々な苦難の時代を


    生きてきて、平和な時代がめぐり、こうして元気で


    敬老会で祝ってもらえるとは本当に幸せです。


    心からありがたいと感謝しています。


    どうか皆さん、お互いからだに気をつけて、元気で


    今を楽しみましょう


 このご挨拶を聞かせて頂き、あらためて皆様が過ごしてこられた年月に思いをはせた時、私の想像など及ばないご苦労があったのだと頭が下がりました。


 「今があることに感謝し、今を楽しみましょう」とおっしゃったH様始め、みなさまがそれぞれに笑顔の日々を過ごして頂けることを願いつつ、私たちスタッフも微力ながらそのお手伝いをさせて頂ければありがたいと思います。


 最後になりましたが、松喜すし様のご厚意が皆様に笑顔と語らいの時間を届けて下さいました。ありがとうございました。




いつも大変お世話になっている「松喜すし」さん



平成29年 9月 の たより

ゆり園に行ってきました!

 稲穂が色づき頭を垂れ、トンボの姿を見かけるようになりました。


 先日、夜の散歩に出かけたら、どこからともなく笛の音が聞こえてきました。その響きにつられて近づいてみたら、祭りばやしの稽古をしており、思わず立ち止まって聞き入ってしまいました。


 そういえば子供の頃、兄もせっせと稽古に通い、カンカコ(*)を打ち鳴らしていたなと思い出し、懐かしさとともにもうそんな季節がめぐってきたのかと、あらためて夏の終わりを感じました。


 先日、「ゆい」の皆様とゆり園を散策したのがずいぶん前のことのように感じますが、それも日に日に色濃くなる秋の気配のせいかもしれません。


 8月初旬、ゆいの皆様と「ゆり園ツアー」として郡上市のダイナランドスキー場に行ってきました。このスキー場は、夏の間の一ヶ月半ほどの間だけ「ゆり園」としてオープンし、冬とはまた違った顔を見せてくれます。


 ゲレンデ一面に植えられたゆりが、色とりどりに斜面を埋めつくし、それは美しく見事です。その数、なんと360万輪との事!


 一面に咲くゆりの中を縫うように走る「フラワートレイン」に乗り、ゆりの香りに包まれ、高原の風を感じました。終点では「いらっしゃい!」と言ってくれているのか、うぐいすが盛んに鳴いて迎えてくれました。このうぐいすの歓迎をとても喜ばれたH様は、ゆりの美しさとともに、後日、短歌にして残されました。


 お昼はゲレンデのロッジでゆりを眺めながらの宴です。ゆり御膳にノンアルコール・ビールを添えて、ほろ酔い気分でゆったり語り合う楽しい時間となりました。


 帰りのバスはお疲れかと思いましたが、話が尽きず、ワイワイ、ガヤガヤにぎやかで、あっという間に到着しました。最後まで皆様が無事、何事もなく、楽しかったと笑顔で帰宅されました。皆様に感謝です。ありがとうございました。
 そしてまた次回もたくさんの方に参加していただけるよう、知恵を絞りたいと思います。


 9月は夏に休んでいた体操教室や源氏物語の講座が再開します。涼しくなり、活動しやすくなることに加え、芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋、と言われるように、何かをしたくなる季節なのかも知れません。


 ゆいの皆様も、囲碁に書道、手芸に三味線、琴、釣り、写真、グランドゴルフなどそれぞれに趣味を持ち、楽しんでおられます。いづれそんな皆様の様子もご紹介したいと思います。


 また、ゆいの畑は夏野菜が終わり、大根、かぶ、白菜など秋のものに変わりました。朝晩の涼しさに葉っぱの緑が冴えて、まだまだ先の収穫が今から楽しみです。




(*)「カンカコ」あるいは「カンカコカン」などの俗称で親しまれている闘鶏楽で、「とうけいらく」と読みます。鉦(カネ)を叩く舞楽の一つで、祭の囃子として使われ、打ち鳴らして祭り行列に供奉されます。遠くまで響く金属音を想像して頂ければよいかと思います。




◆ ゆ り 園 ツ ア ー ◆


平成29年 8月 の たより

夏本番! 楽しかった夏祭り

 暑い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?


 この頃の暑さは「熱い!」と言ってもいい程で、庭の紫陽花が元気をなくしていますが、それに反比例するように、畑のトマトやトウモロコシはどんどん成長しています。


 H様のスイカが大きくなり、食べ頃を迎えたようで畑を見に来られる方々に≪狙われて≫います!
 Y様のジャガイモがたくさん収穫でき、あちこちに蔓を伸ばしたカボチャにもゴロンゴロンと大きな実がなっています。
 T様のサンチェの葉は、ゆいの方々に配られ、それぞれの家庭でサラダになったり、炒められたり、お肉に巻かれたりと食卓を彩りました。お受け取りになった方の中には、初めて食べたという方もおられ、とても喜ばれていらっしゃいました。
 K様のトマトも赤く色づき、「やっぱり木で完熟させたトマトは甘くておいしいよ」とのことです。
 ほかの皆様も声を掛け合って畑をのぞかれ、作物の成長を楽しみにしておられます。また、畑の横にあるブルーベリーを摘んで、そのまま食べたり、ジャムやスムージーにしたりと夏を楽しんでおられます。


 さて、今年も17日「海の日」に「夏祭り」が行われました。


 前夜に激しい雨が降り、大変心配しましたが、朝には雨雲も去っていい天気になりました。夏祭りは今年で9回目を迎えますが、今まで一度も雨に見舞われたことがありません!お天気に誘われてか利用者様、ご家族の方に加え、ご近所の方々など年々ご来場下さる方が増えているように感じます。
 今年も各種バザーと盆踊り、病児保育の子供たちのゲームコーナーなど、スタッフの手作り満載の夏祭りです。
 何と言っても今年のバザーのお勧めは、弊社代表を務める折茂のレシピによる「飛騨牛のすじ肉カレー」です。前日から仕込んだ牛すじに、アメ色になるまで炒めた40キロのタマネギ、ニンジン、ジャガイモを寸胴でコトコト煮込んだ一品です。出来上がる頃には、厨房からレストランへといい匂いが漂い、食欲をそそられたのか、次々とカレーを注文される方々が列をなしました。また、おいしかったからとご自宅へのお持ち帰りを購入しておられた方もいらっしゃいました。
 外のテントでは飛騨の名物「みたらしだんご」や「飛騨牛コロッケ」の販売に加え、わた菓子やヨーヨー釣り、カプラの積み木コーナーもあり、ちびっ子からご高齢の方まで一緒に楽しい時を過ごして頂くことができました。
 祭りの最後は、毎年恒例の盆踊り「飛騨やんさ」を踊りました。民謡が得意なG様が皆の手本となって見事な踊りを披露して下さり、その後ろにはゆかた姿のちびっ子たちが見よう見まねで続きました。


 ちびっ子たちに元気をもらい、暑い夏を皆様が体調を崩されることなくお過ごし頂ければと思っています。
 どうぞ皆様、水分をたくさんおとりになり、栄養にも気をつけてお過ごし下さい。



 夏祭りの前日、「飛騨牛のすじ肉カレー」の玉ねぎを大量に炒めました!
 その時のスナップ写真です。


カートに大量の玉ねぎを乗せてゆいの調理場に運びました

おいしくなぁ〜れ、おいしくなぁ〜れ、
とつぶやきながら炒めました!

飴色になるまで時間をかけてゆっくり炒めました

ゆいの5階から、夏祭りの会場を撮りました(右端が切れてしまいましたが)


平成29年 7月 の たより

初 夏 の 風 景

 紫陽花の色が冴える季節となりました。


 今年は梅雨入り後にも晴天が続き、このまま盛夏を迎えるのかと思っていましたが、スーパーの店頭に青梅が並び始めたら、やっぱり雨が降り出しました。


 しとしとと降る雨は、庭の葉っぱを洗い、色濃く、美しく見せてくれます。


 ゆいの庭には、ブルーベリー、シューンベリー、びっくりグミなど実のなる木がたくさん植えてあり、雨のやみ間にはどこからともなく鳥が飛んできて、数ある実をついばんでいきます。
 先日、ゆいの5階の廊下を歩いていたら、つがいが目の前の手すりに止まり、びっくりさせられましたが、何だか私の方がお邪魔のようで、そぉーと退散しました。
 ゆいは高山駅の白山口(*)から徒歩7分ほどのところにあります。街の中心地といってもいい立地ですが、木々に集まる鳥を見ていると自然の中にいるようにも感じられます。
 (* 高山駅西口の愛称です。トップページにあるアクセスマップをご参照下さい)


 ここで「ゆいの畑ニュース!」をお伝えしますね!


 畑の手入れに余念がないY様。
 畑の横にある大きな柿の木の下で休まれるのが日課になっていますが、「この頃は頭の上で何羽もの鳥が葉を揺らすので、ゆっくりしていられないよ」と苦笑いしておられます。
 そのY様の畑ですが、ジャガイモがよく育ち、そろそろ収穫できそうです。トウモロコシは随分大きくなり、いまにも私の背丈を追い越してしまいそうです。ナスもトマトも順調に育ち、畑がにぎやかになってきました。


 お隣のH様。レタスがよく育ち、もうお食べになりました!。「みずみずしくて、とってもおいしかったよ」とおっしゃっていました。昨年に引き続き、今年もスイカを植えられ、成長を楽しみにしておられます。


 T様はサンチュがよく出来て、お店を開けるほどです!。「毎朝サラダをたっぷり食べているから、ぼくの血液はサラサラのはずだよ」とおっしゃっています。私もたくさん頂いて、我が家の焼き肉が盛り上がりました。


 畑デビューのK様。「畑の水やりに出てくることがリハビリにもなるし、皆さんと会ってお話しするのも楽しいわね」とおっしゃっています。


 作るたのしみに食べる楽しみ。語る楽しみにリハビリまで。梅雨明けにはますます畑がにぎやかになりそうです。


 アウトドア派に対し、インドア派の方もいらっしゃいます。
 手芸が得意なT様が、管理人室のソファーに涼しげなレース編みのソファーカバーを編んで下さいました。アイボリーとペールグリーンの六角に編んだモチーフをつなぎ合わせたものです。殺風景な管理人室が明るく華やかになりました。
 立ち寄って下さる皆様にも、「わぁ〜すてき!!」と大好評です。
 T様、ありがとうございました。(*^_^*)!



 最後に夏祭りの予告を。
 来月7月17日(月曜)海の日に開催します。暑い夏だからこそ、その暑さを吹き飛ばすべく盛り上がりたいと思います。今年のバザーは、「飛騨牛のすじ肉カレー」が初登場ですので、乞うご期待!


 皆様、どうぞお誘い合わせの上、遊びにいらして下さい。



◆ 今年も豊作が期待できそうな「ゆいの畑」です ◆


平成29年 6月 の たより

新 緑 の 季 節

 山に白馬が翔ける季節となりました。


 先日、近所でつばめを見つけました。つがいらしき2羽のつばめが青空を縦横無尽に飛び回り、どうやら巣作りをしているようでした。いずれひなの姿が見られるかと思うと楽しみになり、心が躍りました。


 5月は飛騨総社様のお祭りがありました。


 レザミも氏子ですので、祭り行列の御巡幸が来て下さいました。裃(かみしも)姿の男性に、かわいらしい采女(うねめ)、太々神楽(だいだいかぐら)に獅子舞などの長い行列が各家の前を通ります。なかでも獅子舞は一軒、一軒で舞って下さいますので、レザミでも入居者様、デイサービスの利用者様など、100名近くの大所帯で見させて頂きました。


 勇壮な大人獅子に、かわいい子供獅子、合わせて10体が所狭しと舞って下さいます。最前列で観覧されていた方々は、頭をかまれるかと思うほどの迫力についつい後ろにのぞけりそうになり歓声が上がります。それにつられて獅子たちはもっともっと前に出てきます。それがまた、こわい(*)やら、うれしいやら、、、小学校1年生ぐらいでしょうか、一番小さな子供獅子には一番大きな拍手が沸き起こりました。見ておられる方の中には涙を浮かべておられる方もいらっしゃいました。
(*こわい:飛騨弁で「おそろしい」という意味です)


 もう一つ、皆様が楽しみにしておられた上北 恵子様のコンサートがありました。これまでにも何度か来て下さっており、多くの方々が心待ちにしておられました。ホールに広がる美しいソプラノは、静かな時と心満たす優しさを届けて下さいます。普段からテレビやCDでもさまざまな音楽を聴くことができますが、生の声や臨場感には変えられません。
 「一期一会」という言葉の通り、その日、その時の演者と観客との出会いから生み出されるものがそこにはあります。CDのように繰り返し聴けないからこそ、その時の出会いがより大切なものになるような気がします。


 最後に「畑ニュース!」を現場から!!お伝えします♪


 じゃがいもの葉っぱが茂り、とってもきれいです。とうもろこし、レタス、トマト、ナス、サンチェ、大葉など今年も盛りだくさん植えてあります。うれしかった事が一つ!
 昨年は見ているだけだったK様(86歳の女性の方です)が、「今年は私もやって見たいわ!」と畑の仲間入りをされました。トマトが大好きで自家製トマトを食べたくなったとか。仲間が増えて畑がよりにぎやかになりました。
 秋まで毎月「畑ニュース!」は続きます。どうぞご期待ください!



※ 昨年のすばらしい?成果を以前掲載したスライドの一部からご紹介します。
  左右の赤いスライドボタン「<」「>」をクリックして表示して下さい。


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◆ 上北 恵子 様 の コンサート ◆

◆ 飛騨総社 様 の 獅子舞 ◆



平成29年 5月 の たより

満開の さ く ら ! さ く ら !

 今年は少し遅咲きながらも、きれいに桜が咲きました。


 近年では一番花が多く、そろって咲いたように感じます。日本各地に桜の名所がありますが、皆様のところはいかがでしたでしょうか?


 「春」にはさまざまな植物が芽吹き、花を咲かせますが、とりわけ「桜」には不思議なパワーがあるようです。


 最近、闘病を終えて退院されたばかりのI様。
 もともと写真が趣味で、お元気な頃は、大きくて重い一眼レフのカメラを肩にかついで、海へ山へと撮影に出かけておられましたが、病後はからだが思うようにならず、車いすの生活となり、少し落ち込んでおられる様にも見えました。
 それが日に日につぼみがふくらみ、色をつけ、花開いていく桜を見ているうちに、からだにも心にも力が湧いてきたようでした。


 もう明日には満開か、というある日の午後、、、


 中庭の桜の前にはカメラを持ったI様の姿がありました。三脚を立て、脇をスタッフに支えながらもしっかりと足を踏ん張り、ファインダーをのぞくその姿は、9回目の春を迎え、大きく枝を広げたレザミの桜の幹と同じ力強さを感じさせるものでした。


 そんな << 桜のパワー >> を感じたい、とゆいの皆様と「お花見の会」を開きました。


 ゆいの皆様のお部屋からは、中庭の桜が正面に見えますが、いつも同じ方向から見ておられますので、今回は反対側のレストランから花を見ながらのお食事会です。
 お天気にも恵まれ、まずは桜と一緒に記念撮影です。もちろんカメラマンはI様です!お元気になられたI様と被写体の皆様の周りをおだやかな春の陽射しが包んでいました。
 レストランではY様がお抹茶を点てて下さいました。桜を愛でながらのお抹茶の味は格別です。おいしいお抹茶を頂き、ひと息ついたところでお弁当が届き、ランチタイムとなりました。高齢の方ばかりですからたくさんは食べれないよ、と色々な物を少しずつ。
 もちろんお花見の会ですからビールで乾杯!!カラオケも交え、食べて、飲んで、歌って楽しい時間を過ごしました。
 外には色あざやかな桜の花が、そして内には皆様の笑顔の花がそれぞれに咲き誇った一日となりました。


 5月は、上北 恵子 様のコンサートや飛騨総社様の獅子連の皆様も来て下さる予定です。
 畑も準備が整い、さっそくネギの苗が植えられました。夏に向けてこれから畑にいろいろな苗が植えられ、にぎやかになります。


 どうか今年もたくさん収穫できますように!!


           中庭の桜が見事に満開となりました!

 
 


平成29年 4月 の たより

栄養指導の講習会

 春陽を浴びて芽を出した水仙やチューリップが競って背伸びしています。沈丁花は小さく花を咲かせて甘い香りを漂わせ、春が来たよ、と教えてくれています。


 ゆいの皆様も陽気に誘われるままに西へ東へと行動範囲を広げ、活動的になっておられます。

 中でも早く畑を始めたくてうずうずしておられるY様。冬の間は毎日机に向かい、趣味の書道や家紋額の作成に励んでおられましたが、日に日に強くなる日差しに居ても立ってもいられないと畑へ足を運んでおられます。早々に伸びた雑草を抜いたり、雪の重みで硬くなった土を掘り起こしたり。

 今年は何を植えようか、そろそろお店に苗が並ぶかな、と考えているだけでも楽しくて、と心のままに足取りも動きも軽くなっておられます。

 そんなY様の姿に誘われ、一人また一人と畑を覗かれる方が増えてきました。どうやら今年も畑の社交場がオープンしたようです。


 3月は併設する折茂医院の管理栄養士による栄養指導の講習会があり、ゆいの方も興味深く参加されました。

 今月は「高齢者の食事形態について」をテーマに、ミキサー食とソフト食の作り方を学び、試食も行いました。高齢者にとって「食べる」ことは、健康維持のためとても大切です。歯が悪くなったり、飲み込みが悪くなった事で食事量が落ちたり、栄養状態が悪くなったりすることがあります。その時々の状態に合わせて、食品を食べやすい、飲み込みやすい大きさや形に変えていけば、しっかりと食べることができます。普通食が食べにくくなったら一口大にし、次は細かくきざんで、と段階を経ていく中で、もう一歩進んだ形がミキサー食やソフト食です。普通食をミキサーにかける事で、嚥下障害のある方も「食べる」事ができますし、形態は違ってもご家族と同じ物を食べられます。また、もう一手間かけて、ミキサー食をソフト食にすれば、食感も楽しめますので、しっかり噛んでしっかり飲み込むことができます。


 当日は管理栄養士の作った「ちらし寿司」のソフト食を試食しましたが、花形の人参や色鮮やかな絹さやに卵焼きと食欲がわき、とてもきれいでおいしかったです!あらためて食事は楽しみでもあるのだと思いました。管理栄養士の説明もわかりやすく、参加されたゆいの皆様も「楽しく勉強できました」と喜ばれていらっしゃいました。

 最後に参加者全員でホットプレートを使った桜どら焼きを作りましたが、どら焼きの皮が大きくなったり、小さくなったり、形がゆがんでしまったり!あちこちで笑いが起きていました。形は少々不揃いでも、食べたらとてもおいしくて大満足でした。今後も定期的にさまざまなテーマで講習会を行う予定との事でしたので、ゆいの皆様も楽しみにしておられます。


 4月は14日(金曜)、15日(土曜)に「春の高山祭り」があります。その頃に桜が咲いてくれればいいな、と心待ちにしていますが少し遅れそうな気配です。でも、それはその時まで楽しみが続くという事ですよね?雪の季節を過ごした後に訪れる桜の季節は心踊ります。畑の社交場もオープンしましたし、ゆいの中庭にある桜を皆様と愛でる日を楽しみにしています。




平成29年 3月 の たより

講座でつながる交流の輪

 三月に入り、少しずつ春が近づいてきました。

 仰ぎ見る北アルプスの山々は、白くそびえ立っていますが、足元の雪は溶け始めています。なんとなく「ゆい」の皆様の心も浮き足立っているようです。


 二月は大寒の寒さと降り積もった雪に外出の足を止められるような日もありましたが、皆様お元気でカラオケに体操にと参加して下さいました。他にも、お寿司の会、法話の会、源氏物語の講座など大忙しです。それぞれにご自身の体調や都合に合わせて自由に参加して頂いていますが、カラオケ以外は外部講師をお願いした本格的なものです。


 中でも源氏物語の講座は、「ゆい」の皆様だけでなく、地域にお住まいの方々も参加される人気講座です。もともと源氏物語が大好きで、という方から、学生時代にサボっていたから勉強し直したい、という方まで、難しい古典を先生が現代風に噛み砕いて解説して下さるのでとてもわかりやすく、楽しいと毎回大好評です!講義を受け、理解を深めたところで先生の朗読を聞かせて頂き、皆で声を合わせて読み合わせます。いにしえの源氏の世界に浸っていると、時がゆったりと流れているようにも感じますが、終わってみれば2時間を超える講義があっという間です。「ゆい」の皆様もそんな源氏の世界に引き込まれるように、参加される方が増えています。


 「法話の会」は、高山市仏教会様より講師を派遣して頂いています。僧侶の読経に唱和した後、法話を聞かせて頂きます。毎月講師に来て下さる方も変わるため、それぞれにありがたいお話しを聞かせて頂けると、欠かさず参加され熱心に聞かれる方がたくさんおられます。


 様々な行事や講座は、参加して下さることで交流が生まれるきっかけとなります。回を重ねるたびに話す機会が増え、お互いを知り、より親しくなって頂けるように思います。


 「ゆい」の女子会は、行事参加の後に「うちに寄って行かない?」と声をかけられたT様の一言から始まりました。その後はお互いに声を掛け合うようになり、あちらの家に、こちらの家にと大にぎわいが続いています。


 三月は冬の長い高山で心踊る月です。


 雪を溶かす日差しは、同時に春の息吹を連れて来てくれます。その陽気に誘われて、皆様がますますお元気で行事にも参加して頂けるよう、私たちスタッフも知恵を絞りたいと思います。



平成29年 2月 の たより

ついに降りました!

 降ったー!! ついに降りました!!


 昨年の春から今年の正月にかけては晴天が続き、高山の正月らしくない景色でしたが、ようやくというか、やっぱりというか、街は雪に埋もれてしまいました。白一色、冬の高山のイメージ通りになりました。


 そんな雪の中、今年の行事のトップバッターは、千島白山神社の若連による獅子舞でした。力強く、勇壮な獅子舞は皆様にパワーを与えて下さいました。また、昔から飛騨では獅子に頭をかんでもらうと賢くなると言われており、皆様が童心に返って自ら頭を下げられると、若連もそれに応えて次々と頭をかんで回り、楽しい獅子舞になりました。


 さて、そんな獅子のパワーをもらった皆様は、体操教室で本領発揮!寒さで少し硬くなったからだのあっちを伸ばし、こっちを伸ばし、、、先生のかけ声に合わせていい汗をかきました。そこで、からだを動かしながらの「脳リハ」が効果的と、しりとりをしたり、先生がクイズを出して下さいましたが、答えを考えているうちに、ついつい手足が止まってしまいます。あれっ!?と隣を見たら、「あ〜よかった。一緒だね!!」と。体操の輪に笑いの輪が広がり、いいスタートが切れました。


 続いては、からだがほぐれたところで、心をほぐしましょうと、待望の「花柳琴臣」様による「日舞の会」を鑑賞しました。軽妙な語り口と美しい舞は、いつも皆様を魅了します。花柳様は、現在30代とのこと。芸の世界ではまだまだ「ひよこ」だそうです。20代は「たまご」、50代でようやく「若手」と呼ばれ、80から90代でベテランになるとのことです。「人生をかけての長い修行をしていきます」とおっしゃったのがとても印象的でした。飛騨にいろいろなご縁を持たれ、前日は市内の中学校で授業をして来られたとのことでした。本物の芸を間近で見られた中学生や私たちも幸せで、ありがたいことと思いますが、その感動を支えるのが、「人生をかけての長い修行」と現された芸へのたゆまぬ熱意や努力なのでしょうか。たくさんの演目の中の一曲に「黒田節」がありました。この曲は、小学校3年生の初舞台で舞われた思い出の曲だそうです。当時は、黒田節と鰹節の違いも分からぬほどの子供であったと笑わせて下さいましたが、舞踏家として今にいたるまでの長い年月をオブラートにつつんで話されたのかもしれません。演目ごとに、静から動へ、動から静へ。お調子者も髪をみだす女もすべてが花柳様の作り出した世界です。その美しい世界は皆様の心を満たし、お病気の方はその辛さや痛さも忘れさせてくれるすばらしい時間となりました。ありがとうございました。


 2月は節分です。豆をまいて鬼退治をし、巻寿司をまるかぶりして、福を呼び込みましょう!



平成29年 1月 の たより

平成29年 新たなる年

 新年、あけましておめでとうございます。


 今年は酉年です。大きく羽根を広げ、高らかに声をあげ、元気に一年過ごせるといいですね。


 さて、昨年を振り返ると、「ゆい」も様々なことがありました。


 ・美女高原への水芭蕉と桜めぐりのドライブ


 ・介護老人保健施設それいゆ(姉妹施設です)の夏祭り参加と施設見学


 ・一年間頑張り続けた「いきいき健康体操」と「カラオケの会」


 ・作物の出来に一喜一憂した「畑づくり」


 ・日々の活動の成果を発表した「文化展」


 どの行事にも皆様が声を掛け合って参加して下さいました。


 そんな一年の締めくくりの12月は、「クリスマス会」と「もちつき大会」を行いました。


 クリスマス会では、サックスの生演奏に酔い、クリスマスソングを歌い、おいしい食事を皆で囲み、笑顔あふれる時を過ごしました。食後には皆様の希望でカラオケ大会を行いました。それぞれに得意曲を歌い、アルコールも入ってのどもなめらかに、、、そんな中、I様、G様、H様の三人で飛騨の民謡「めでた」を歌って下さいました。「めでた」と一口で言っても、地域によって歌い継がれてきた歌詞や節回しが少しずつ違います。飛騨市と高山市の「めでた」を披露して頂き、宴に華を添えて下さいました。


 また、印象的だったのは、昨年春から7ヶ月もの闘病を経て元気になられたN様が歌われた時に、さりげなくI様が横に立ち、やさしく肩をたたき、リズムを取りながら一緒に歌って下さったことです。座につく皆様もその姿に誘われ、N様の歌われる「ふるさと」はやがて一つの合唱になりました。「ゆい」の皆様がお互いを思いやっておられる心が歌に込められている様で、涙がこぼれました。


 更けゆく夜の寒さとは裏腹に、クリスマス会はとても暖かいものになりました。


 年末にはもちつき大会でG様が大活躍!!昔取った杵柄、とは良く言ったもので、若い力自慢の男性スタッフたちも93歳のG様にはかないません。よいしょ、よいしょ、のかけ声に合わせ、リズミカルに手際よく杵を振り下ろす姿は、とても格好良かったです。


 ついたおもちは、女性陣の手で花もちに仕立てられました。枝に紅白のもちをつけ、花に見立てた飾りものは飛騨の正月にはなくてはならないものです。


 今年も花もちを飾り付け、皆様とお正月を迎えられた事に感謝です。


 一年間、私自身が「ゆい」の皆様に笑顔をお届けするとともに、皆様に笑顔でいて頂けるようお手伝いできればと思っています。


 これからも四季の行事や皆様の様子、「ゆい」の元気をお伝えしますので、どうぞ宜しくお願い致します。



平成28年 12月 の たより

秋の文化展

 葉を落とした枝の広がりは、秋の終わりを告げているようで、夜ともなれば月が冴え渡る季節となりました。


 「ゆい」の皆様も早々にインフルエンザの予防接種をされ、冬に向けての健康管理をしておられます。


 11月は「第8回 文化展」が行われました。多くの方々が出品して下さった作品を事業所ごとに趣向を凝らして飾りつけ、それぞれにぎわいのあるものになりました。ごく簡単にご紹介いたしますと、


 ・有料老人ホーム ビオメゾン


 たくさんの利用者様の「手形」を風船になぞらえ、高く舞い上がらせた作品


 ・ショートステイそれいゆ


 来年の干支「酉」の貼り絵をポイントに、折り紙や生花のアレンジメントで飾った作品


 ・小規模多機能型居宅介護シャロンドそれいゆ


 利用者様の似顔絵と折り鶴の「つるし飾り」を組み合わせた作品


 その他、「それいゆ訪問看護ステーション」、「加圧トレーニング・リハビリジムれざみ」、折茂医院」などの展示とともに、今年20周年を迎えた医療法人同仁会は、その歩みを年表とこれまでに発行された広報を展示しました。じっくり足を止めて読まれる方の姿もありました。


 「ゆい」にご入居の皆様も、お元気で過ごされた今年の成果を発表されました。


 ・半畳ほどもある墨絵の風景画


 ・びっしり書いた経文に「南無阿弥陀佛」を白抜きにした掛け軸・富山城や飛騨の里まで行って撮ってこられた写真の数々


 ・短歌、水彩画、ジグソーパズル


 ・蓮の花紋の穴にちりめんを彩りよくつめて、新たなる花を咲かせた飾り物やモヘアで編んだフワフワの鶏


 ・ご主人のパソコン画とそれをもとに奥様がミシンで刺繍された二人三脚の作品


 そして、今年は何と言っても春から皆様がせっせと作られた畑の作品があります。色あざやかなトマトやスイカ等、作物の写真を貼り出しました。展示してみると、こんなにもたくさん作っておられたのかとあらためて驚きました。写真の前で、「来年は今年以上の作物が作れるといいね」と話し合っておられた姿が印象的でした。


 さて、今年も残すところ一ヶ月となりました。「ゆい」の皆様も和気藹々、笑顔で過ごされた事に何より感謝です。


 来年は酉年!来年は皆様にとって、コケッコー!!コケッコー!!コ結構!!な年になりますようにお祈りしております。



平成28年 11月 の たより

フラメンコギター演奏会

 ゆいの中庭を抜ける風に少し肌寒さを感じる頃となりました。


 春にはピンク一色だった桜の大木も蒼々と葉を広げた夏を経て、今は赤く色づいています。


 今年は畑の作物の成長に一喜一憂していたせいか、季節が早くめぐったように思っていましたが、心なしかこの頃は、時が静かにゆっくり流れているような気がします。


 そんなある日の午後、フラメンコギターの演奏会が行われました。


 演奏して下さったのは、宮城県仙台市生まれで、現在は東京にお住まいのギタリスト、千葉真康様と、奥様でバイオリニストの羽賀智美様です。なんとお二人は、前日に高山市内にある桜山八幡宮で挙式されたばかりとの事。素敵な笑顔と幸せを音色に乗せて聴かせて下さいました。


 演奏会は、ドボルザークの「ユーモレスク」に始まり、アルゼンチンタンゴの名曲「リベルタンゴ」。そしてもともとはスペインの民謡だったという「愛のロマンス」。この曲は、映画「禁じられた遊び」で使われた曲で、皆様もよくご存知でした。また、奥様のバイオリンとのコラボによる「浜千鳥」や「初恋」をしっとりと聴かせて下さった後は、チェコの舞曲だったという「チャルダッシュ」でした。目を閉じるとそこにはいるはずのない踊り子の姿が現れました。アンコールの「情熱大陸」まで全8曲、千葉様の指は、繊細にやさしく、そして激しく、さまざまな音を生み出しました。


 当日、お客様の一番乗りは、93歳の方でした。開演が待ちきれなくて、30分も早く来られ、お二人の音合わせから聴いておられました。ホールの中央で、演奏家の奏でる音を独り占めです。うっとりと聴いておられるそばから「すばらしい音色ですね」とお声掛けしたところ、「ただすばらしい、という言葉では言い尽くせない、深いものが心に染み込んできます」と。そして、小ホールの高窓の向こうに広がる空を仰ぎながら、「私の心も音と一緒に風に乗っていくような気がします」とおっしゃいました。


 最後に同仁会理事長の折茂よりお礼の言葉がありました。「クラシックが好きで良く聴いているが、こんなに間近で、生のすばらしい演奏に触れる事ができ、人生最高の幸せな時間を得られました」と、心からの感動と演奏家への感謝を述べられました。


 さて、11月には「第8回レザミひだ文化展」が開催されます。


 今年も皆様が丹精こめて制作された、絵、書道、手芸作品等、たくさんの展示がございます。また、文化活動として、「フラワーアレンジメント」や「いきいき健康体操」、「お茶会」を計画しています。どうぞお誘い合わせの上、ご来場下さいますようお待ちしております。



平成28年 10月 の たより

敬老会と日舞を楽しみました!

 風に揺れるすすきの足元から虫の音が聞こえてきます。


 あんなに暑かった夏がうそのように穏やかな季節がめぐってきました。「ゆい」の皆様も散歩に買い物にと出かけておられます。


 さて、9月は敬老会が行われました。


 今回も「松喜すし」様が御厚意で来て下さり、皆さまの前で寿司を握って下さいました。レザミ代表の挨拶に続き、医療法人同仁会理事長よりお祝いの言葉を頂きました。利用者様を代表して、「ゆい」にお住まいのH様の音頭に合わせ、梅酒で乾杯!「めでた」の披露もありました。「めでた」は、飛騨地方で長らく謡い継がれてきた民謡で、宴席では欠かせないものです。宴の中ほどで「めでた」が出たら無礼講。ここからは座を崩しても良いというものです。主(あるじ)となる謡い手の♪め~で~た~♪の謡い出しの後、座に付く皆で唱和します。ご参加なされた皆様は、よくご存じの方ばかりですので、大きく声を張り、座を盛り上げて下さいました。


 おいしいお寿司と楽しい会話。敬老会は皆さまの笑顔に包まれました。


 もう一つ、お祝いの会がありました。


 花柳琴臣(はなやぎ ことおみ)様による「日本舞踊の会」です。


 今年の春に来て下さいましたが、その時の感動が皆様の心に残り、「是非もう一度!」とのリクエストをたくさん頂いた事から再演をお願いいたしました。お忙しい中、快くお引き受け下さり、長雨で少々うっとおしさを感じておられた皆様に、ゆったりとした時間と感動を届けて下さいました。


 一曲目は、「綾とり三番曳」という演目で始まりました。高山祭りに三番曳のからくり屋台がある事から選曲して下さったとのこと。糸であやつられる人形を演じられました。少しコミカルにも見える表情や動きは、堅苦しくかまえておられた皆様をほぐしてくれ、一気に「花柳琴臣の世界」へと誘われました。続けて「たまや」「とも奴」と2曲踊られた後、日舞から学ぶ美しく見える所作を教えて下さり、唱歌「ふるさと」に合わせ、皆で日舞を踊りました。その後、三曲踊って下さいました。「黒田節」では凛々しく、「みだれ髪」ではあでやかに。舞踏家は、その表情で、しぐさで、汗で、息づかいで、見る者すべてを惹きつけます。その姿に匂い立つ香りを感じ、熱を、風を感じ、さまざまな情景を見出しながら、至福の時を過ごすことができました。


 花柳様の持つ芸のパワーは、皆様の心を奮わせ、力を与えて下さいました。ありがとうございました。


 10月にはフラメンコギターの演奏会を予定しています。また、深まる秋とともに畑の様子も変わり、大根や白菜が育っています。これからも日々の楽しい話題や皆様のお元気な姿を発信していきますので、このコラムを見て下さった方々が「ゆい」へ足を運んで下されば幸いです。


 ※ 下記の写真は「松喜すし」様のお寿司とともに開催した敬老会の写真です



平成28年 9月 の たより

今年も暑い夏でした!

 今年の夏は、暑い!、です。


 私が子供だった頃のウン十年(!)前は、「今日は暑かったね。30度もあったんだね」と夕食時のニュースを見ながら家族で話したものですが、今では30度なんて当たり前!30度、35度という日が何日もありました。


 「ゆい」の皆様も連日の暑さで外出を控えられる事もありましたが、水分摂取を心がけ、栄養にも睡眠にも気をつけて下さったため、大きく体調を崩されることもなく、夏を乗り切る事ができました。これから秋に向け、ますますお元気で活動的に過ごして頂きたいと思っています。


 さて、暑い夏にもいい事がありました!


 畑のトマトが大きく育ち、とってもおいしくなりました。夏野菜の代表だけあって、暑いほどおいしさが増すのかもしれません。逆に、キャベツは、姿はよかったのですが、硬くてサラダにはならず(残念!)。また、皆様にピーマンだと言われ続けたパプリカも無事に赤や黄色に色づき、パエリアに参加できました。他にも、トウモロコシ、なす、キュウリ、ズッキーニ、かぼちゃ、サンチェの葉、枝豆など、皆様が植えられた苗が大きく育ち、しっかりと実をつけ、胃袋も心も満たしてくれました。中でも、S様のメロンとH様のスイカは、「素人には無理だろう」、との予想を裏切り、見事に育ちました。「皆さんにおすそわけを」と切って下さいましたが、目を見張るような真っ赤!。甘くて、おいしくて、夏を味あわせて頂きました。すでに、秋野菜の準備をされている方もおられますので、涼しくなる頃には畑がにぎやかになりそうです。


 夏の話題をもう一つ。


 「介護老人保健施設それいゆ」の夏祭りに行ってきました。サービス付き高齢者向け住宅である「メゾンドゆい」は、医療法人 同仁会の関連施設でもあり、「それいゆ」とも連携を図っています。入居者様の中には、訪問看護、ヘルパー、デイサービスなど、同仁会の運営サービスをご利用中の方もいらっしゃる事から、老健「それいゆ」より「是非遊びに来て下さい」と御案内を頂きましたので、皆様と夏祭りに出向きました。


 三味線や太鼓の演奏、スタッフの隠し芸、近隣の子供たちの踊りなどを見ながら、生ビール(!)で乾杯し、手打ちそばに舌鼓を打ち、夕暮れの一時を楽しんできました。


 最後は、施設の見学もさせて頂きました。介護保険の施設ですので、中を見せて頂く機会がない上、皆様にとっては知っておきたい場所でもありました。部屋の作りや内装、デイルームの雰囲気、リハビリの器材などを熱心に見られていました。笑顔で挨拶し、「キビキビ」働くスタッフに、「頼もしいなあ」と感心された方もいらっしゃいました。


 介護保険施設の利用が必要な状態になった時に初めて、「どうしよう!」と動き始める方が多くいらっしゃいますが、前もって色々なサービスがある事を知っておけば、あわてなくて済みます。そのような意味でも今回の夏祭り参加が有意義なものであったかと思っています。


 9月は体操を再開しますし、11月に開催する「文化展」の出品作をそろそろ考えたり、作り始めたりしなければならず、忙しくなります。ご入居の皆様にハッパをかけて頑張ってもらいますので、どうぞ次回のコラムもお楽しみに!「ゆい」の皆様の元気をお届けします。



平成28年 8月 の たより

食べて踊った、夏祭り

いよいよ夏本番!!暑さが続きます。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?


 7月18日の海の日に、毎年恒例となった「レザミひだ夏祭り」を開催致しました。3、4日前から天気があやしく、心配していましたが、開催前日には素晴らしい夕焼けが広がり、「これは大丈夫」と胸をなでおろしました。


 当日は青空のもと、利用者様、ご家族様、ご近所の皆様が大勢来て下さり、大にぎわいの一日になりました。


 今年は、「食べて、見て、踊って楽しい夏祭り」をテーマに、盛りだくさんのバザーと盆踊りで苑内は終日笑顔に包まれました。


 弊社代表の折茂がいつも申しております。「皆様に楽しんで頂きたい、楽しいと思って頂ける事を提案、提供していきたい」と。


 その思いを私たちスタッフが共有し、様々な行事を計画し、形にしています。その中の一つが「夏祭り」です。レザミひだには、「メゾンドゆい」、「有料老人ホーム・ビオメゾン」のほか、ショートステイやデイサービスもありますので、自立の方から病態がおもわしくない方まで、様々な方がいらっしゃいます。たとえ一時的であったとしても、どなた様にもその痛みや苦しみを忘れ、楽しんで頂きたい、笑顔になって頂きたい、との思いがスタッフの原動力になっています。


 今年は、ご近所の長寿会の皆様もボランティアとして来て下さり、バザーを手伝って下さったり、盆踊りを盛り上げて下さいました。


 「ゆい」の皆様もお揃いのTシャツとうちわで元気に踊りの輪に入って下さいました。中でも男性陣は、踊りのあとのビールの乾杯がとてもおいしかったとか。どんな形であれ、人がつどい、語らいが生まれ、笑顔が広がるのは何よりです。


 これからもどんどん楽しい行事を計画します。


 どうぞ皆様、「レザミひだ」メディケアガーデンに足を運んで頂き、楽しい時間を過ごしましょう。お待ち申し上げます。



平成28年 7月 の たより

畑も、祭りの準備も順調です!

 梅雨に入り、「ゆい」の庭のバラが一休みし、紫陽花(あじさい)が咲き始めました。遅がけに種をまいた「センニチュウ」も芽を出し、葉を広げて花を咲かせる準備をしています。


 皆様が作っておられる畑も緑が増え、トマトやささげ豆の支柱が何本も並び、畑らしくなってきました。


 花壇も畑も生き物が相手ですから、愛情のかけかた次第で成長に差が出ます。


 野菜作り初心者マークの私は、5月の初めに張り切って植えたのはよかったのですが、思いのほか水やりが大変で、苗を植えたのを後悔し始めていました。それでも、手抜きしている私の畑にも皆様が「ついでだから」と気をつけて水やりをして下さったおかげで、しっかりと根をはり、トマトもパプリカも小さな実をつけています。でも不思議な事に、私の植えたパプリカと隣の畑のT様のパプリカの実の形が違うため、皆様から「間違えて、ピーマンを植えたんじゃないの?」と疑惑の目(!)を向けられています。「何とか早く赤や黄色に色づいて、私への疑惑を晴らしてもらいたい」、とこのごろは、畑に通ってパプリカに語りかけています。


 皆様は、思い思いに畑づくりをして楽しんでおられますが、中でも目を引くのが、Y様のズッキーニです。ズッキーニがなっているところを見られた事がありますか?びっくりするほど大きな葉を広げたその株元に、カボチャのような黄色い花をつけ、花の下からニョキニョキと伸びています。大きな葉の下に隠れている姿がとてもかわいいのです。スーパーでしか見た事のない野菜が、裏の畑で育っているかと思うと楽しみで、私は隣のうちの赤ちゃんの成長を見守るおせっかいなおばあちゃんの気分です(!)


 さて、7月は、今年で7回目となる「レザミひだ夏祭り」が開催(7月18日)されます。毎年、「海の日」に開催し、これまで晴天続きで、一度も雨が降った事が無いという「祭り日和」です。


 今年は、「食べて、見て、踊って楽しい夏祭り」をテーマに露天をたくさん出してお好きなものを召し上がって頂くようにします。また、皆様の食事形態に合わせ、購入されたものを「きざみ」や「ミキサー食」にする事も可能にします。どなた様にも夏祭りを楽しんで頂けるようにと厨房スタッフも頑張ります。


 メインイベントは、5月に徳島より来て頂いた「寝たきりになら連」の社中の踊りが好評だったことから、「美音乃栄会」様の三味線による生演奏で踊る「阿波踊り」です。


 踊るアホウに 見るアホウ


  ♪同じアホなら 躍らにゃそんそん ♪♪


 どうぞ皆様お誘い合わせの上、踊るアホウの輪に入って下さい。そして夏祭りを盛り上げて下さい。たくさんの方の参加を心よりお待ち申し上げます。



平成28年 6月 の たより

目標は、「ゆい」の朝市(!?)

 飛騨ではいつの頃からか、「笠ヶ岳に白馬が現われたら、そろそろ田植えが始められる」と言われ、農作業の目安になっています。


 春の雪解けが進み、北アルプスの山々が色を変える中、谷に残った雪が様々な形を作り出します。


 その中の一つが「笠ヶ岳の白馬」です。


 私は毎日、皆様のお部屋を訪問させて頂く合間に廊下から山を眺め、白馬が現れるのを心待ちにしていましたが、5月半ば、青空を背に、白馬が山を翔る姿が見えました。


 同じ頃、近所の田には水が張られ、田植えの準備ができてきました。暦を持たなかった先人たちがめぐる季節の中で得た知恵が、今もなお生き続けています。


 さて、先月号でお知らせしていた「水芭蕉見学ツアー」に行ってきました。当初は、飛騨市の池の原湿原を予定していましたが、思いのほか遠く時間がかかることがわかり、高山市朝日町にある美女高原に変更しました。


 当日は入居者様と3台の車に分乗し、40分ほどのドライブで到着。高原の池には木道が整備され、間近で水芭蕉を見る事ができました。


 木立の中、静かに咲く水芭蕉の花は、木漏れ日を受けてより白く美しく、何かを語りかけているかのように見えました。


 幸運な事に、朝日町は水芭蕉だけでなく、しだれ桜がちょうど見頃を迎えており、白とピンクの共演がとても美しく、皆様はとても喜ばれ、短い時間でしたがいい旅行になりました。


 今回は、レストランでお食事中、壁にかかった水芭蕉の絵に「本物を見てみたい」とのご希望を伺い、計画したものです。一枚の絵が素敵な時間と空間へ誘ってくれました。


 もう一つ、お元気な皆様の報告を。


 今年の大事な計画である「畑と庭づくり」です。着々と進んでいます!!


 畑には、堆肥をたっぷりすき込んでフカフカにしました。すると、待ってました!とばかりに何人かの方が苗を植えられました。トマト、なす、じゃがいも、ねぎ、など家庭菜園の定番と言えるものから、とうもろこし、パプリカ、ブロッコリーまで多彩です。


 メロンを植えた方がいらっしゃいました。でも実は、葉っぱを見てキュウリを買ったつもりだったとか!いざ畑に植えるときになって初めて手元のラベルを見たご本人の驚いた顔といったら!!!!畑に大きな笑いが起きました。


 畑は廊下から見下ろせるので、ギャラリーがだくさんいます。応援されたり、ひやかされたり。作業をされている方も大変ですが、苗の成長が楽しみで、皆さんはせっせと畑に足を運ばれます。そこに会話が生まれ、交流の輪が広がっています。廊下で見ていたギャラリーの方々も、自然と畑に集まってこられるようになりました。これから夏に向け、水やりや芽つみなどの作業が大変ですが、「たくさん収穫して夏頃にはゆいの朝市を開きましょう」と話し合っています。


 時々このコーナーでも報告しますので、期待して下さいね!



平成28年 5月 の たより

日舞 花柳琴臣の世界

 今年は例年になく早く桜が咲き始め、春の高山祭りは好天に恵まれたこともあり、満開の桜と絢爛豪華な屋台との共演は見事でした。


 「ゆい」の中庭でも植樹8年目を迎え、大木に育ったソメイヨシノのつぼみが日に日に色濃く大きくふくらんでいます。開花を心待ちにしておられる「ゆい」の皆様が、ベランダから眺めておられる姿をよく見かけました。


 飛騨では春になると草も木も一斉に花を咲かせます。中でも桜は待ちわびてやっと咲いたという感動が人々の心に響き、力を与えてくれるのかもしれません。


 中庭の桜が風に舞い、若葉が芽吹き出した頃、ホールですばらしい桜を愛でる機会を得ました。「花柳琴臣」様による「日舞の会」です。


 花柳様は、文部科学大臣奨励賞を受賞されたこともある花柳流専門部師範です。コマーシャルへの出演や歌舞伎俳優、狂言師、書道家との共演など、ご活躍は多岐に渡ります。また、国内のみならず、アジア・アメリカ・ヨーロッパ等、海外公演も積極的に行っておられる一流の舞踏家です。


 なかなか鑑賞する機会のない方の舞踏を間近で見られるとあって、「ゆい」の皆様もとても楽しみにしておられました。


 当日は、花柳様ご自身のご解説により、一回ずつ演目の内容や見所を教えて下さりながら進行しました。合間には、日舞の作法やNHK紅白歌合戦に出演された際の裏話なども話され、語り口は軽妙で笑いを誘うものでした。


 しかし、曲が流れ、花柳様が立たれた瞬間、場の空気が変わりました。一瞬で「花柳琴臣の世界」が現れ、鳥肌が立ちました。


 演目は歌舞伎の世界を切り取ったものから、美空ひばりまで、曲が変わるごとに舞踏家は姿を変え、女になり、男になりました。衣装を変えるわけでもなく、化粧を施すわけでもないのですが、内面からほとばしる色気、強さ、はかなさが、見る者を圧倒しました。


 それはまるで寒い冬を耐え、花を咲かせる桜のように私たちの心に語りかけ、満たしていきました。「花柳琴臣の世界」は、言葉では言い尽くせない、本物が持つ力を感じさせてくれました。


 「ゆい」の皆様も心から堪能されたようで、終演後も「よかった、すばらしかった」と長らく輪になってお話をされていました。こうして皆様とともに、すばらしいものに出会える喜びや感動できる心、そして、それを分かち合えることに感謝し、大切にしていきたいと思います。


 5月は「水芭蕉見学ツアー」を予定しています。以前、南棟のレストランで皆様と食事中、壁に掛かっている水芭蕉の絵を見られた方が、実物を見てみたい、とおっしゃったことから、その場で話が決まり、計画を進めました。高山市の隣にある飛騨市にある「池の原湿原」です。


 次回は、このツアーの珍道中をお伝えしますので、ご期待下さい!



平成28年 4月 の たより

音楽の ち か ら

 暖かい風が春を運び、バラやあじさいにも小さな芽が出てきました。少しずつ、花を咲かせる準備を始めているようです。


 3月もたくさんの行事がありました。その中から、印象的だった行事を二つご紹介します。


 一つ目は、「琴の演奏会」です。


 3月3日のひな祭りに、お隣の飛騨市で琴を教えておられる瀬音会代表「小瀬節子」先生が、御社中の方と来て下さいました。ひな人形と満開の桃の花で飾り付けたホールは、あでやかな着物姿の先生やお弟子さんの奏でる音色にやさしく包まれ、おだやかな時が流れていきました。曲は、「さくら」「花嫁人形」「島原の子守唄」などに加え、「上を向いて歩こう」などの現代的な曲まで全11曲を披露して下さいました。先生が唄いながら演奏して下さいましたが、不思議なことに「川の流れのように」という曲は、琴の音色に包まれると、まるで古典音楽のように聞こえました。どの曲もすばらしく、皆様の心に深く染み渡り、すてきな春のひとときを楽しまれた方々のお顔は、まるで、「ひな」の様でした。


 二つ目は、「リトミック教室」です。


 「ゆい」では、月に2回、「いきいき体操教室」を開き、たくさんの方が参加されて健康の維持に努めておられますが、今回はいつもの決まった体操ではなく、「自由な発想で楽しむ」ことを目的として実施しました。小学生を対象とした「キッズリトミック」を指導しておられる小島先生が、シルバー向けを考案し、ご指導下さいました。


 リトミックとは、複数の動きを連続、または、同時に行ったり、即興、即時に反応する事を、音楽の力を借りて行う事、だそうです。音楽で一人一人の心に呼びかけて、動きたい、何かを始めたい、創造したい、という気持ちを目覚めさせることを主な目的としていますが、あまりむずかしく考えず、先生のピアノを聞いて、それぞれ自由に歌い、動き、踊り、楽しむ事ができればいいな、と思っていました。どの方も、よく動き、よく笑い、「あ〜楽しかった!」と言って下さいました。先生の選曲は、「仰げば尊し」、「ふるさと」など、子供の頃に歌い、慣れ親しんだ童謡や唱歌のほか、「水戸黄門のテーマソング」や演歌など、テレビやカラオケで歌われる曲も取り入れて下さり、肩の力を抜いて楽しむことができました。


 「俺は若い頃、お祭りで獅子舞をやっていた」というI様は、普段は膝の痛みをかかえられ、杖をついて歩かれていらっしゃいますが、なんと、手に持ったスカーフを獅子頭に見立て、膝を深く折り、獅子を舞って下さいました。これには先生もビックリ!!リトミックで獅子舞を見たのは初めて!とおっしゃいました。


 でも、これこそが音楽の力だったのでしょうか。


 I様の力強くも軽妙な動きが皆様の笑いを誘い、心から楽しめた時間となり、次回の開催も先生にお願いして終了致しました。


 4月には桜の便りも届きます。施設の見学は随時受け付けておりますのでご連絡下さい。また、見学会だけでなく、お時間のある時に行事に参加なされて、雰囲気を楽しんでみませんか?


「ゆい」の駐車場に梅の花が咲きました!

リトミック体操

平成28年 3月 の たより

春の計画

 澄んだ空気が、遠くそびえる北アルプスの山々を、より白く、大きく、美しく見せてくれています。朝に、昼に、夕に、時間や天候の変化とともに、まるで違う姿を見せ、今更ながらその美しさに感動しています。


 足元を見れば、「ゆい」の庭の雪が溶け、水仙が芽を出していました。日に日に日差しが強くなり、春はもうすぐそこまで来ています。「ゆい」の皆様の足取りも軽く、外出される事が増えました。


 昨年、このコーナーで、「ゆい」の皆様と行った「なばなの里」旅行がとても楽しく、花いっぱいの景色に魅了されたことを書きましたが、その後も、「きれいだった」「素敵だった」と何度も皆様の話に出てきます。それだけ心に印象深く残っている、という事でしょうか。


 そこで、今年の、というか、これからの私の計画を決めました。


 「なばなの里を、ゆいに持ってこよう!」と。


 もちろん、これからも毎年、全員そろって、元気に旅行できるといいのですが、中には体調を崩されたり、足を悪くされたりと参加できなくなる方がいらっしゃるかもしれません。そこで、そんな方がおられても、身近なところに「なばなの里」で見た花いっぱいの景色があれば、心を癒してさしあげるかもしれないと思ったのです。


 小さくても、四季折々に花が咲き、葉が風に揺れ、甘い香りのする庭ができれば、花を見る事が楽しみになります。花を見たいから庭まで行ってみよう、頑張ってみよう、と思って頂けるのが理想です。「ゆい」には、花が大好き、花のお世話も大好き、という女性や、力自慢の男性の方もいらっしゃいます。女性陣には、最近はやりの「女子会」で、花選びや育て方を教えて頂き、男性陣には土を耕やし、苗を植えて頂きましょう。


 「皆様とともに庭を作る楽しみを分かち合い、咲いた花を愛でる」、こんな私の計画を話していたら、「花より団子」、花もいいけど実もほしいとおっしゃる方がいて、畑(!)も作ることになりました。以前、家庭菜園で野菜を作っていた方が「先生」に立候補して下さり、今年は、それこそ「花も実もある」年になりそうです。


 ようやく雪解けの始まった庭を見ながら、春から夏、夏から秋へと咲く花や、たわわに実ったトマトに、みずみずしいきゅうりを想像している私は、少し気が早いかもしれませんが、この想像はとっても楽しいです。


 これからが楽しみになりました。


「ゆい」の花壇に芽吹く水仙

平成28年 新春号

平成28年 新年に寄せて

 新年明けましておめでとうございます。


 今年の高山は雪のないお正月でありがたいやら、寂しいやら、と思っていたら、やっぱり降りました。暖冬で緩んでいた心もからだも一気に引き締められた気がします。


 一月の行事は新年にふさわしく、獅子舞で始まり、鏡開きでは甘〜いぜんざいでぬくもり、恒例となった松喜寿司様の「寿司レク」の会もありました。「皆様に喜んで頂ける事が、僕たちもうれしいですよ!」とお忙しい中、若大将と若女将が、笑顔とともにおいしいお寿司をにぎりに来て下さいました。


 今回は、そんな松喜寿司様にお礼を、と「ゆい」にお住まいのk様が、心を込めて謡を披露して下さいました。k様は、長らく地域の謡の会で稽古を積まれており、広いレストランの隅々まで通る声は、昨年米寿を迎えられた方とは思えない声量で、とてもすばらしかったです。また、k様が松喜寿司様に感謝の心を伝えたい、と自ら申し出て下さったことも有り難く、スタッフ一同、改めて、松喜寿司様にもk様にも心より感謝した会になりました。


 さて、昨年1月にスタートした、「いきいき健康体操」がちょうど一年経ちました。冬の間は雪や路面凍結のため、外出の機会が減り、運動不足になることから始めたのですが、年末の12月19日まで、合計24回行いました。そのうち、最高で22回参加された方がお一人、20回の方が3名いらっしゃいました。皆様、お互いに声を掛け合って参加して下さり、回を重ねるごとに参加者が増えました。最初の頃は、1時間の体操に息が上がり、休み休みやっておられた方も、今ではスーイスイ!硬くなった関節も緩み、筋肉もついてきて、危なげなく歩かれるようになりました。


 そして、一段と元気になられた皆様の口からは、「今年はどこへ行こうか」と、昨年の「なばなの里」の旅行がとても楽しかったから、今年も全員でどこかへ行こう、と相談が始まりました。当面は、5月に水芭蕉の花を見に行くのを目標にされているとのこと。私も今から湿原の水芭蕉がとても楽しみです。


 「ゆい」では、皆様がそれぞれの思いや、なさりたい事を言って下さいます。その一つ一つを皆で形にする中で、お互いをいたわり合い、感動を分かち合える心地よい空間がつくられています。


 私は、今年も皆様の「見たい」、「聞きたい」、「やってみたい」、の思いを大切にして一年を過ごしていきたいと思います。


Kさんの謳(うたい)とその資料(上段)
今年もスタートしました!いきいき健康体操
寿司レクでいつもお世話になっている松喜寿司さん

平成27年 12月のたより

思い出になった文化展

 飛騨の言い伝えでは、国分寺の大銀杏の葉が、早々と落ちてしまった年は、雪が多いと言われていますが、どうやら今年は雪が少ない年になりそうです。


 ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて足元に黄色いじゅうたんを広げています。


 前回ご案内した「第7回レザミひだ文化展」は、大盛況の中、終了致しました。たくさんの方々のご協力とご参加あってこそです。ありがとうございました。


 各事業所やご近隣の皆様の作品とともに、「ゆい」の皆様の中には、絶妙な切り口で被写体を捉えている写真、書道の粋を存分に表現されている掛軸、感情のゆらぎまでも感じる水彩画、着物の素材を工夫して丹精を込めてリフォームしたバッグ、牛乳パックを活用したペン立て等、皆様がそれぞれに「元気!」を発表して下さいました。


 写真の展示には、色とりどりのベゴニアやルピナスをはじめ、レザミの庭の満開の桜や紅葉があり、また、奥山へ分け入らなければ見れないような山野草の数々が微笑んでいる写真があり、鑑賞されていらっしゃる方の中には、懐かしがられておられる方もいらっしゃいました。また、書道の掛軸の前では、誰もが足を止められ、時間をかけてご覧になられていました。


 また、6個あったペン立ては、初日から「欲しい!」の声が続出し、閉会後に差し上げることとなりましたが、ご希望者の多さに数が足りず、ただいませっせと!作って下さっています。


 今年は、新規の試みとして、


 ・いきいき体操教室


 ・押し花のキーホルダー作成教室


 ・指あみのマフラー作成教室


 ・飛騨のわらべ歌の会


 とさまざまなイベントを用意しました。


 作品を見て回るだけの文化展ではなく、体感して頂く文化展への試みを企画し、数名の講師をお招き致しました。どの講座も利用者様、そのご家族はもちろん、ご近所の皆様方は、口コミで聞いたからとご来場下さった方で、いっぱいになりました。


 講師の方々の熱心なご指導のもと、参加者の方々は熱心に取り組まれました。


 「ここで覚えて家に帰っても続けるつもり」と体操をされる方何十種類もの押し花に魅せられて、夢中になって花選びをされる方


 ご主人のプレゼントに、と指編みに精を出される方


 「昔、子供の頃に、この歌で遊んだよ」と身振りを交えて歌って下さる方


 今年の文化展は、皆様に「楽しい」と思って頂けた文化展となりました。笑顔と暖かい空気に包まれ、一週間の会期があっという間でしたが、期間中、いろいろな作品に刺激を受け、作品作りの構想を練っておられる方もいらっしゃいました。


 来年もまた企画に磨きをかけた文化展をお届けできるよう、スタッフ一同がんばります!皆様方が元気なからだと楽しむ心を大切にして頂ければと思います。


 12月は、師が走る月、と言われるように、忙しくなりますね。


 私は掃除が「嫌い」で、その上に「大」の文字までついていますが、やらないわけにもいけません。ボチボチがんばります。


 レザミの行事は恒例の「シェルブルのクリスマスコンサート」や「上北恵子様のソプラノコンサート」、そして年末には「もちつき」があります。最近はご家庭で「もちつき」をする家は少なくなっていますが、レザミでは毎年、広いエントランスで昔ながらのもちをつき「花もち」作りをしています。その昔、雪深い飛騨の正月は、飾る花が手に入らなかったからでしょうか、木の枝にもちを付けて花に見立てたものを飾ったことに由来します。今もその風習が続いて、正月には欠かせないものとなっています。


 今年も年末を締めくくるもちつきが今から楽しみです。たくさんつきますので、昨年は数人の男性が交代でつきましたが、一番上手だったのは、90歳になられる男性の方でした。「若い者は力まかせに杵(きね)を振り下ろすから疲れるだけだ」だそうで、、、今年は91歳になられました。ますますお元気でいらっしゃいますので、今年も若い者に手本を見せて頂ければと思っています。



平成27年 11月のたより

みんなで遊ぼう文化展!

 乗鞍に初雪が降り、天気のいい日には青空に白い稜線がくっきりと映え、麓の紅葉とのコントラストは、まさに一枚の絵のようです。


 高山で生まれ育った私は、四季折々、幾度となく乗鞍を見てきていますが、何度見ても思わず「わぁ〜!!」と声を上げてしまうほどの美しさです。皆さんに「見て!、見て!」と声をかけることも。感動が2倍、3倍になり、何だかいい事が起こりそうな気がしてきます。


 これから訪れる冬の寒さや雪がもたらす不便さはありますが、それでも山の美しさが勝ってしまうこの感動は、心に彩りをもたらしてくれています。


 さて、美しい紅葉とおいしいものに囲まれ、気候もよく、「ゆい」の皆様は、元気に秋を満喫しておられます。新しく散歩のコースを開拓したり、ランチめぐりや展覧会を見て回ったり、来春の楽しみにとプランターにたくさんの球根を植えられる方もおられます。また、書道に打ち込む方、古布からバッグを作られる方など、など、、、


 そんな皆様の「元気」を見て頂きたく、今年も文化展を開催します。


 今年のテーマは、「みんなで楽しく遊びましょう!」です。


 昨年までは、作品展示が中心でしたが、今年は「見る」だけでなく、「参加」して頂きたく、いくつかのイベントを企画しましたのでご案内します。


 「レザミひだ」は、複合施設として、「メゾンドゆい」や「ビオメゾン」にお住まいの方だけでなく、デイサービスやショートステイの利用者様など、多くの皆様にご利用頂いています。例年、たくさんの方々の作品を展示し、また、ご来場頂いています。「夏祭り」や「文化展」など、回を重ねるごとに地域の皆様との結びつきも生まれています。例年、体操や作品づくり等、ご一緒に体験することでその結びつきがより強くなりました。「大家族レザミひだ」の輪が大きくなるように、スタッフ一同心より願い、皆様に喜んで頂ける「文化展」を作り上げたいと思っています。


 どうぞ皆様のご来場をお誘い合わせの上、お越し頂きたいと思います。



平成27年 10月のたより

すてきな敬老会

 9月の始めは長雨や台風の影響で、ジトジトした日が続きましたが、秋明菊(シュウメイギク)や彼岸花が咲き出して、秋の気配を感じられるようになりました。夜ともなれば、小さく虫の音が聞こえてきます。


 さて、先日、敬老のお祝い会という事で、寿司パーティーとハープの演奏会が開かれました。


 寿司パーティーは、おなじみの松喜寿司の大将がおかみさんとともに来てくださり、何と50人分!!ものお寿司をにぎって下さいました。心ゆくまでお寿司を味わいました。うまい!とは、この事ですね!松喜寿司さんのお計らいで、楽しい祝賀会となり、おしゃべりもはずみました。


 乾杯はノンアルコールですが、梅酒を飲まれて気分は上々!!にぎり寿司の八貫盛り合わせに、お味噌汁と茶碗蒸し、デザートにはメロンを召し上がって頂きました。


 開会にあたり、弊社代表の折茂よりお祝いの言葉を申し上げさせて頂き、続いて、「ゆい」に御入居の男性お二人、この方々はともに今年米寿を迎えられた方々ですが、それぞれ乾杯の挨拶をして下さり、そしてお肴の謡(うたい)を披露してくださいました。背筋のピシッと伸びたダンディ!なお二人のおかげで、敬老会が一段と格調の高いものとなりました。


 高齢になられて外出の機会がなくなってしまわれた方もいらっしゃいますが、松喜寿司の大将が目の前でにぎって下さる事で、本当にお寿司屋さんに行ったような気分で召し上がっていらっしゃいました。どのテーブルも笑顔、笑顔、笑顔!


 いつもより一層会話もはずみ、楽しいひとときを過ごして頂くことができました。


 松喜寿司の大将とおかみさん!、心から感謝です。ありがとうございました。


 日を改め、東京からハープ演奏家の 高山 聖子 様に来て頂き、ソロコンサートを開いて頂きました。


 皆さんは、ハープの音色を生で聞かれたことがありますか?


 私は初めて聴かせていただきましたが、南棟1階の吹き抜けの空間に隅々に渡って音色が広がり、とても素晴らしいものでした。


 ハープという楽器は、なかなか耳にする機会はないものですし、また、プロの演奏を間近で聞けるということはめったにありません。今回その体験ができましたが、利用者様に本物の音楽を聴かせて差上げたいという今回の企画がいかに良いものであったかと実感しました。


 オープニングは「アメジンググレイス」でしっとりと始まり、「愉快な鍛冶屋」、「プレリュードとトッカータ」、そして、高齢者の方々のためにと皆さんが良く知っていると思われる「上を向いて歩こう」などなど、、、


 そして、


 何曲目だったでしょうか、「枯葉」の演奏を聴きながら涙を流しておられる方がいらっしゃいました。そこで後日、涙の理由をうかがいました。


 「亡くなった主人が大好きな曲だったのよ」との事。


 「生のハープが奏でるこの曲を主人に聴かせてあげたかったの。主人と一緒に聴きたかった。」と。


 そうおっしゃりながら、静かに涙をながされました。


 高山様の指先から生み出された音の数々、優しく響き、聴き入る私たちすべての心を豊かにして下さいました。ありがとうございました。


 演奏会の前日は、激しい雨が降り続いていましたが、当日はすばらしい青空が広がる晴天に恵まれました。澄み切った青空にふさわしいハープの音色を楽しみ、皆様と分かち合えたことに感謝した一日でした。



平成27年 9月のたより

秋の気配

 空に向って大きく枝を広げ、あざやかに咲き誇っていたサルスベリにもそろそろ終りが近づいてきたようです。


 頬をなでる風が少し涼しくなり、コスモスを揺らしています。


 夏の間に冷たいものを飲み、知らず知らずエアコンで冷えたからだに疲れはたまっていませんか?涼しくなりかけたこの時期は、体調を崩しやすくなっています。皆様どうぞおからだにご自愛下さり、これから始まる秋を楽しみましょう。


 という事で、秋の始まりを芸術でスタートし、「ゆい」の皆様とクラシックコンサートに行ってきました。


 コンサートは、高山市文化会館で開催されました。「ゆい」から歩いても10分あまりの距離ですが、少し足の不自由な方もおられますので、そろって車でお送りしました。時間に余裕を持って行ったつもりでしたが、到着した時にはすでに長蛇の列ができており、人気の高さを感じました。


 コンサートは「飛騨高山音楽祭2015」と銘打ち、今年で12回目を迎えたとのこと。飛騨地域3会場で行われた中の一つです。日中韓友好記念コンサートとして、それぞれの国から、ピアノ、チェロ、バイオリンの名演奏家が集ったアフタヌーンコンサートです。


 ショパンのピアノソナタ第3番に始まり、バッハのトリオソナタやヴィヴァルディの4つのバイオリンのための協奏曲など、すばらしい演奏にゆったりと時が流れました。目を閉じて耳を傾けると、まさに里山の光に包まれているような穏やかな気持ちになりました。しかし、何よりも、この気持ちを「ゆい」の皆様とともに感じ、共有できたことに感謝です。


 お帰りの際は、皆様口々に「すばらしかった。来てよかった」と言われ、心に余韻を残しつつ家路につきました。


 さて、芸術の秋に続き、スポーツの秋、食欲の秋など、秋は忙しくなりますね。飛騨には温泉がたくさんありますので、湯めぐりをするにもいい季節になりますし、各地で氏神様のお祭りも行われます。稲穂が黄金色になり、こうべを垂れる頃には、五穀豊穣に感謝を込めた祭囃子が聞こえてきます。小さな村の鎮守から有名な高山祭や白川郷のどぶろく祭まで。飛騨人が長い年月をかけて継承してきた伝統と文化に触れ、息づかいを感じてみるのもいいかもしれません。


 「ゆい」では体操教室を再開します。カラオケは休みません!書道教室をやってみようか、との話もあります。入居されている皆様それぞれにいろいろな分野の達人がおられます。書道、絵、洋裁、手芸、楽器等に加え、日曜大工が得意な方や、季節ごとに素敵な写真を撮られる方、海へ渓流へと釣りに行かれる方等、たくさんの達人がいらっしゃいますので、バラエティ豊かな教室が開けそうです。


 少しずつ皆様のアイデアを形にし、ますます交流の輪、笑顔の輪を広げたいと思っています。



平成27年 8月のたより

あふれる笑顔の大家族

 ある人に教えて頂きました。


 飛騨には「ねじり花」が下から順に咲きあがり、てっぺんまで咲くと梅雨が明けると。


 そう言われて小さな花先をみると、もうてっぺんまで咲いています。


 そのまま視線を上に向けると、青空にソフトクリームのような入道雲が盛り上がり、夏空が広がっていました。


 7月にお知らせしていた夏祭りは、お天気に恵まれ、たくさんの方々にご来場頂きました。下はお母さんにおんぶされた赤ちゃんから、上は90歳を越えたご長寿の方まで。世代を越えた交流は、まさにスローガンに掲げた「出会う喜び 大家族レザミひだ」そのものでした。


 オープニングにあたり理事長より「病身の方もたくさんおられますが、今日一日は痛いことも苦しいことも忘れて楽しい一日にしましょう」との挨拶がありました。苑内にあふれた笑顔と笑い声は、皆様が楽しんで下さったからこそと思っています。


 今年は初めての試みで、利用者様にゆかたを着て頂きました。歩ける方だけでなく、普段はベッドや車椅子での生活になっておられる方にもゆかたを着て頂きました。「何年、いや何十年ぶりに、ゆかたに袖を通した」と、とても喜ばれました。ある方の娘さんは、「昔元気だった頃の母に戻ったみたいです」と言われ、ゆかた姿を何枚も写真に収めておられました。


 予想以上にご来場頂き、だんごやたこ焼きがあっという間に売り切れてしまったり、うどんやラーメンも30分近く待って頂いた方もおられ、今後改善すべき点も多々ありました。それでも私達の手作りのよさが上回って、大好評でした。ゲーム用にスタッフが手作りした「もぐら」が、これまた予想外の出来栄え!で、皆様にほめて頂いたり、マジックを見せてくれたピエロも実はスタッフだったりと、何もかも手作りの夏祭りでしたが、今日だけでもつらさを忘れられるようにとどのスタッフの心もその思いにあふれていました。


 何をもって成功というのか分かりませんが、スタッフ一同、早朝のテント張りから最後の後片付けまで、汗だくになりながらも皆様の笑顔に力を頂き、事故や体調を崩される方もなく、終了できたことに心より感謝した一日となりました。


 どうもありがとうございました。


 さて、8月ですが、標高600メートルの盆地にある高山でも、さすがに「暑い!」です。定例で実施している「メゾンドゆい」のいきいき健康体操はお休みとしましたが、カラオケはこの天気の暑さ以上に「熱い思い!」がありますので休まずやります。テレビやCDで新曲を練習して披露して下さる方もあり、毎回盛り上がっています。回を重ねるごとに、声の出もよくなっていて、バージョンアップ!!しています。来年の夏祭りにはステージに立って頂けるかもしれません。


 暑い日が続きます。どうぞ水分の摂取を心がけ、元気で夏を乗り切って下さい。


ねじり花 左巻き 右巻き

平成27年 7月のたより

今年もやるぞ!夏祭り

 梅雨に入り、「ゆい」の庭には紫陽花(あじさい)が咲き出しました。なんとなく湿っぽく、うっとうしく感じる季節の中で青や紫の紫陽花は涼しい風を運んでくれるようです。


 さて、今月も「レザミひだ」ではさまざまな行事を予定しています。


 その中でもメインイベントは、一年に一度の「夏祭り」です。毎年7月20日「海の日」に開催し、利用者様はもちろん、ご家族様、ご近所の皆様も楽しみにして下さっています。


 「レザミひだ」がオープンして以来、回を重ねて6回目になりました。手探りで始めた1回目からずっと何とか皆様に喜んで頂けるように、そして、楽しんで頂けるようにとスタッフも知恵を絞りバージョンアップしてきたと思います。今回もスタッフ会議を重ね、7月20日に向け、準備を進めていますのでその内容をご紹介します。


 1) ゲーム:1回100円で景品付き


 お手玉射的、ヨーヨー釣り、輪投げ、ボーリング、ワニたたき、もぐらたたき。ワニもモグラもスタッフの手作りです。ただいま制作中にてどんな顔の ワニやモグラが出てくるかは、当日までのお楽しみ!


 2) 催し物


 ピエロの「モグ」による手品で皆様にあっと驚いて頂きます。また、美音乃栄会の皆様による三味線で民謡を楽しんで頂きます。最後に飛騨地方の盆踊り、「ひだやんさ」を演奏して頂き、皆様に踊って頂く予定です。美音乃栄会さんは、これまでにも何度か来て下さり、利用者様も楽しみにしておられます。


 3) バザー


 うどんやたこ焼き、ジュース、ノンアルコールビール等、盛りだくさんです。童心にかえって、縁日のやしを回るように「ワクワク」して頂きたいと思います。


 さらに、もう一つ、ワークショップが開催されます。


 1) デコ玉でパフェを作ろう!


 2) 絞り染め


 高齢者施設の夏祭りでワークショップなんて珍しいと思われるかもしれませんが、このワークショップの講師陣は、同じ建物内で運営している「病児保育室 プティそれいゆ」を利用している「働くママさんたち」!です。


 そもそも、「メゾンドゆい」は、同一敷地内にある「有料老人ホーム ビオメゾン」と隣り合って建っており、連絡通路でつながっています。「ビオメゾン」の建物には、ショートステイ、訪問看護・介護ステーション、ケアプランセンター、デイサービス等の介護保険施設とともに「病児保育室」が設置されています。「病児保育室」は高山市の委託事業として運営され、突然の赤ちゃんの発熱や体調不良であっても仕事を休めないママ達のために看護師や保育師がママにかわって看病や世話をする施設です。


 ですから普段ここを訪れるのは、具合の悪くなった子供たちですが、そのママたちが素敵なネットワークを作り、この夏休みにも参加してくれます。昨年もかわいいチビッ子たちがたくさん参加してくれ、利用者様は皆、その姿に目を細めて元気をもらいました。きっと今年もワークショップでの交流やお団子をほおばるチビッ子に心癒される時間を過ごして頂けると思っています。


 今年のテーマは、「出会う喜び 大家族レザミひだ」です。


 「ゆい」の方、「ビオメゾン」の方、デイサービスやショートステイの利用者様、「プティそれいゆ」のチビッ子とそのママたち。すべての方々が「レザミひだ」で出会った「家族」です。ここで出会った喜びやご縁が明日につながるように、スタッフ一同、夏祭りの成功に向けて頑張ります!。


 どうぞ皆様、お誘い合わせの上、お越しください!お待ちしております。



平成27年 6月のたより

美しい花の旅路

 萌える若葉の向こうに望む山々も雪解けがすすみ、夏山へと姿を変えようとしています。そんな5月の一日を「ゆい」の皆様とともに、愛知県長島にある「なばなの里」へ行って来ました。


 この計画は、ある日の体操教室の休憩時間、おしゃべりをしていた時に始まりました。同席された常務が、「先日、なばなの里に行って来ました。広い敷地のいたる所に花が植えられ、美しく、とても素敵でした」とお話されて、皆様が口々に「テレビで見て一度行きたいと思っていた。でも遠いから無理だろうとあきらめていた」と言われました。「それならみなさんといっしょに行きましょう!!」と、あっという間に話がまとまりました。


 それからというもの、全員が今まで以上に体調に気を配り、園内を歩けるようにと日頃のウォーキングにも熱が入りました。また、出発に備え、理事長による診察でお墨付きをもらい、皆様の心は「なばなの里」へ向かって一つになりました。特に女性の方は、行き先が「花の里」ということもあり、いっそう楽しみにしておられたようです。


 そしていよいよ明日出発という5月11日、季節はずれの台風が南からどんどん迫ってきました。てるてる坊主を作って願いをかけましたが、台風が一向に衰えず「どうやら明日東海地方を直撃か?」とのニュースに大事をとって、一日延期することとなりました。


 そしてついに13日の朝、皆様の願いを一身に背負ったてるてる坊主は素晴らしいお天気を運んできてくれました。


 皆様の体調もバッチリ! そろってバスに乗り込まれ、笑顔で「ゆい」を出発できました。道中、北陸自動車道は新緑に包まれ、バスは軽快に走り、3時間半ぐらいかかることを想定していましたが、30分も早く到着できました。


 園内にはたくさんの花々が私達を迎えてくれました。


 パンジー、オダマキ、ルピナス、キンギョ草など、春から初夏を彩る花が道の両脇に植えられ、その花が途切れることなく咲いています。


 その道の一番奥に皆様が楽しみにされていたベゴニアガーデンがあります。そこを目指して皆様の足取りもどんどん速くなっていきました。そしてようやく扉をくぐった時の感動は、旅行のあと、何度も皆様の語り草となりました!


 温室の内側にびっしりと並べられたひな段のベゴニアは、数も色も大きさも想像をはるかに超え、一瞬、言葉を失いました。雪国の飛騨高山では、夏の間だけ花壇や鉢で小さなベゴニアを育てるのが精一杯ですが、目の前にあるのは、「これがベゴニア?」という見たことの無い大きな花でした。皆様は、色彩の異なる花を見つけては次々と、こんな色もある、あんな色もある、「この花びらは、しぼりの着物みたい」、「縁だけ色の違うものがあるねぇ」と、自分好みの花を見つけては口々に感動を分かち合いました。


 その感動を心に残し、次はバラ園です。


 温室を出ると青空のもと、バラが咲き誇っていました。風に乗って甘い香りがします。小川のせせらぎが耳にやさしく心が洗われるようでした。


 楽しい時間がすぎるのは早く、素敵な花の感動を乗せ、バスは高山へと戻りました。


 そして最後は高山市内にある「松喜寿司」店での夕食です。毎月、ボランティアでおいしいお寿司を届けて下さる松喜寿司さんに、お礼の意味を込めて、お店で夕食を食べたいとおっしゃる方がおられ、また、他の皆様も「それはいいアイデアだ」と賛同されたことから実現できました。


 みなさんで分かち合った感動をおいしいお寿司で旅のしめくくりができたこと、そして、どなたも体調を崩されることなく帰宅できたこと。本当にいい旅行になりました。


 より一層親睦を深め、会話が増えた「ゆい」の皆様の口からは、「さて、次はどこに行こうか?」と聞こえてきています。



平成27年 5月のたより

食事は健康の土台!

 春遅い飛騨高山にも、ようやく桜前線がたどりつき、花開いたのは4月の半ばごろでした。それからあっという間に水仙、ムスカリ、チューリップ、パンジー等、次々と咲いていきました。


 まだまだ朝晩冷え込む日もありますが、日中は穏やかで暖かく、心躍る季節が廻ってきました。入居者の方々の外出の機会も増え、外で立ち話をされている姿もお見掛けするようになりました。


 さて、今回は、「ゆい」の配食サービスをご紹介したいと思います。「ゆい」の居室は、全室2口のIHヒーターとラジエントヒーターを備えたキッチンがあり、ご入居の方々がそれぞれに料理をされています。


 しかし、時には体調や都合が悪くてできない日があったり、高齢になって料理が負担になってこられたという方もいらっしゃいます。また、自分で料理をしているとついつい好きなものばかりに片寄ってしまい、身体のことを考えるとちょっと、、、と思われる方もいらっしゃいます。


 そこで、「ゆい」では、そんな皆様のご要望にお答えし、「配食サービス」を行っています。朝食、昼食、夕食を毎日でも、あるいは一食だけでも、皆様が必要とされる時にお部屋にお届けするサービスです。また、皆様のご意見を伺い、メニューに反映させて、旬の素材を取り入れ、季節ごとの行事に合わせてご提供させて頂くこともあります。


 たとえば、春の高山祭りの日には、赤飯、刺身、天ぷら、春の山菜の炊き合わせ、ゼリー、を詰め合わせて六角弁当にしてお出しし、とても喜ばれていらっしゃいました。お身体が不自由になられ、祭り見物に行けなくなった方が、赤飯をお召しになった後に、「私も昔は祭りの日には赤飯をふかして、お客さんに振る舞ったんや」と思い出話を聞かせて下さいました。またある時には、ミートスパゲッティに玉子スープ、野菜サラダの組み合わせに、「この年になるとスパゲッティを食べる機会がないで、うれしいよ」とおっしゃる方もいらっしゃいました。


 食事は健康管理の上からもとても大切です。一日三食召し上がって頂いて、1500カロリー前後、塩分は10グラム以下におさえられています。2年間この配食サービスをご利用になり、メタボから脱却された方もいらっしゃいます。また、お身体の状態の変化にあわせてお食事を調整されている方もいらっしゃいます。


 一人ひとりの状態に合わせて、普通食から、一口大、きざみ、超きざみ、ミキサー食等、ご提供しています。健康維持管理の一助となるよう努めていきたいと思います。



平成27年 4月のたより

高山の田舎暮らし

 先月、北陸新幹線が開通し、高山~富山~東京間が3時間半となり、これまでの名古屋経由よりも1時間短縮されました。長野経由の高速バスと比較すると、なんと!!2時間も早くなりました。「ゆい」に御入居されているご家族様で、東京在住の方も、今までより来やすくなったと喜んでおられます。もちろん、こちらから東京へ行くのも便利で楽になりました。


 「ゆい」に御入居の80代の男性の方は、開通の日に早速2泊3日の東京観光に行って来られました。靖国神社を参拝し、築地を回ってお寿司を堪能し、東京に行ったからにはと、はとバスに乗ってスカイツリーへ行くつもりが、到着したのは東京タワーだったと、大笑いで話して下さいました。また、往復の新幹線も快適で、乗車している2時間があっという間!東京をとても近くに感じられたそうです。


 確かに一昔前の高山は、都会から見れば奥深い山の中、というイメージがあり、あくまでも観光地という見方だったと思いますが、こうして短時間で結ばれた今、リタイア後の第二の人生を送る生活の場として選択肢の一つに加えて頂いてもいいのではないでしょうか。最近は田舎暮らしを希望される方が増えていると聞きます。古民家に住み、花を愛で、田畑を作り縁側での夕涼みにはご近所の方とビールを酌み交わす、、、


 でも、家の周りが田畑ばかりだったら困る事もありませんか?一年を通して快適に生活するためには、スーパーもドラッグストアも病院も手の届くところにある田舎暮らしなら、元気な時だけでなく、病めるときも心強いと思います。


 乗鞍のふもと、空気も水もおいしく、お祭りに代表されるように、伝統文化が根付いた飛騨高山で、朝市へ散歩に行ったり、体操教室で仲間と汗を流したり、近所の温泉へ足を伸ばしたり。ご自分の趣味にたっぷりと時間を使ってみてはいかがでしょうか?


 高山ではゆっくりと時間が流れています。そして時々は東京の喧騒を思い出して新幹線に身を委ねるのもいいかもしれません。



平成27年 3月のたより

春の足音

 三月になり、飛騨にもようやく春の足音が聞こえてきました。


 日に日に強くなる日差しは、今まで私達の行く手をはばんでいた町中の雪山をいとも簡単に小さくしてしまいます。それに歩調を合わせるかのように、ゆいの玄関前の庭もすこしずつ芽吹き始めています。


 ついこの間までモコモコのダウンコートで散歩に行かれていた方が、今日はさっそうと自転車でお出かけになりました。心なしか皆さんのお顔も一段と明るくなっているような、、、


 飛騨という地は、春を待ち焦がれるほど冬が長く、今年のように雪の多い年などは特に高齢者の方にとってご苦労があるかと思います。ですが、そんな中でも隣近所がお互いを思いやり、助け合って暮らしながら、長い歴史と文化をつくってきた町でもあります。


 たとえば、飛騨のお祭りもその一つです。


 飛騨のお祭りと言えば、誰もがきらびやかな屋台や長い行列の祭り絵巻を思い浮かべますが、何百年と続くその祭りを知っている方はたくさんいても、祭りそのものを語れる方は少ないのではないでしょうか。


 神社のいわれや御神体について、祭りごとはどう執り行われるのか、氏子として神社を支えてきたこと、無事に祭りが終わったあとの安堵感。氏子は皆、氏神様を中心に心を一つにして祭りごとを執り行っていると、、、ゆいにご入居の方からそんな話の数々を聴かせて頂くことがありますが、ここは特に大変だった、あの時は苦労したなあ、と話されながらも皆で知恵を出し合い、助け合ってやったので、振り返れば楽しかったな、と。


 「ゆい」もまた御入居の皆様方につくり育てて頂いているのかもしれません。皆さんがお互いのからだをいたわり、気遣いながら暮らして下さっているから。「ゆい」には、暖かな空気が流れ、おだやかな暮らしが息づいています。


 私は、いつも笑顔で元気よく!皆様のお部屋を伺いながら人生の達人の様々なお話を聴かせて頂く機会に恵まれ、本当にありがたいな、と思う毎日です。


 歴史あり、笑いあり、涙あり、生活の知恵もあり、皆さんのお話は、まるで玉手箱のようです。これからも時々、大切な玉手箱のふたを開けてご紹介したいと思います。 お楽しみに!!



平成27年 2月のたより

《 しみる 》 高山

 今年は例年と比べ雪の多い年となり市内のいたる所に除雪車の作った雪山ができています。また2月の高山は飛騨弁で言う、「しみる」(凍る)月ですので、朝晩の冷え込みも一層きつくなり、体調を崩しやすくなる時です。


 ですが、ご安心ください。「メゾンドゆい」のご入居の皆様はとてもお元気です。


 全室南向きの大きな掃出し窓は二重ガラスになっており、お天気のいい日は暖房もいらないくらい暖かいよと言ってくださるご入居者様もいらっしゃいます。


 土曜日の「いきいき健康体操教室」で覚えた体操を日々実践しておられる方、居住まいを正して書道に取り組んでおられる方、軍手から猫ちゃんを作り、牛乳パックを素敵なペン立てに仕立ててしまわれる方、日の当たる窓際をたくさんの鉢植で飾っておられる方、そして何より雪になんて負けていられないと買物や散歩にと元気にお出かけになる方など・・・


 「メゾンドゆい」では皆様がそれぞれご自分の時間をゆっくりと大切に過ごしておられます。私たちスタッフはそんな皆様の暮らしをそっと見守り、困った時にはさりげなく手を差し伸べられる存在でありたいと思っています。



平成27年 1月のたより

いきいき健康体操のご紹介

 いつも笑顔で元気よく!


 をモットーに、皆様に ゆい の生活を楽しんで頂けるようお手伝いさせております。


 今月より ゆい の生活相談員便りとして、ゆい がどのような施設であり、また、日々の小さな発見や入居者様がどのようにお過ごしになられているかをお伝えして参りたいと思います。


 今回は、いきいき健康体操をご紹介致します。


 昨年12月、エミーワークアウトスタジオのインストラクター 宇田 恵美子先生をお迎えし、開催しましたが、多数の方々にご参加頂き、とても喜んでくださいました。


 手足の血流を改善したり、歩行者のつまづきや転倒を防止するための太もも強化の運動、また、上腕から肩、腹筋、腰痛防止など全身を使って運動し、いい汗をかくことができました。


 宇田先生の指導はやさしく、音楽を取り入れて行なうなど楽しい雰囲気で進めて下さり、和気あいあいと運動後のお話もはずみ、リラックスした時間を過ごすことができました。平成27年1月からは、宇田先生と新沢愛子バレエ団の新沢先生にもお願いし、毎週土曜日に開催することとなりました。


 寒い季節ですが、家に閉じこもることなく、体操に参加して頂き、皆様方の健康増進につなげていきたいと思っています。